現在の英語学習プログラムは、文法に多くの時間を割くことを推奨しています。しかし、英語を学びたいすべての人に対するネイティブスピーカーの一般的なアドバイスは、まず発音を練習することです。正確な英語の発音ができるようになることで、コミュニケーションに自信を持つことができ、聞き手に良い印象を与えることができます。それでは、MochiMochiと一緒に英語の発音に関する重要なポイントを見ていきましょう！
I. 国際音声記号表（IPA）
国際音声記号表（International Phonetic Alphabet、IPA）は、ラテン文字を使用した音節の発音を表すシステムであり、英語を含む多くの言語で使用されています。これは、音節とその後の英単語の発音方法を理解するための基本的かつ重要なツールです。しかし、多くの人は、英語のリスニングやスピーキングをある程度学んだ後に初めてIPA表を知ることが多く、このことが、修正が難しい誤った発音の癖を無意識に生み出す原因となります。
英語のIPAは、20の母音（vowel sounds）と24の子音（consonant sounds）の計44の基本音で構成されています。英語のアルファベットの文字数（26文字）よりも音の数が多いのは、一部の文字が複数の発音を持つか、文字の組み合わせによって独自の発音を持つことがあるためです。
- 子音: /b/, /d/, /f/, /g/, /h/, /j/, /k/, /l/, /m/, /n/, /ŋ/, /p/, /r/, /s/, /ʃ/, /t/, /tʃ/, /θ/, /ð/, /v/, /w/, /z/, /ʒ/, /dʒ/
- 母音: 12の単母音と8の二重母音があります
- 単母音 | /ʌ/, /ɑ:/, /æ/, /e/, /ə/, /ɜ:/, /ɪ/, /i:/, /ɒ/, /ɔ:/, /ʊ/, /u:/
- 二重母音 | /aɪ/, /aʊ/, /eɪ/, /oʊ/, /ɔɪ/, /eə/, /ɪə/, /ʊə/
IPA表の発音方法:
| 母音 | 発音の説明 |
|---|---|
| /ɪ/ | ベトナム語の「i」に似ていますが、素早く発音します。 |
| /i:/ | 「i」と同じですが、より長く発音します。 |
| /ʊ/ | ベトナム語の「ư」のように素早く発音します。 |
| /u:/ | ベトナム語の「u」と同じように唇をすぼめ、長く発音します。 |
| /e/ | ベトナム語の「e」と同じですが、強く素早く発音します。 |
| /ə/ | ベトナム語の「ơ」と同様の軽い音で発音します。 |
| /ɜ:/ | ベトナム語の「ơ」を長く伸ばして発音します。 |
| /ɒ/ | ベトナム語の「o」に似ていますが、素早く発音します。 |
| /ɔ:/ | ベトナム語の「o」を長く引き伸ばして発音します。 |
| /æ/ | 舌を下げて「a」から「e」に変えるように発音します。 |
| /ʌ/ | /æ/よりも口を半分開けて「ă」のように発音します。 |
| /ɑ:/ | 「a」の音を長く伸ばして発音します。 |
| /ɪə/ | /ɪ/から/ə/への音の移行。 |
| /ʊə/ | /ʊ/から/ə/への音の移行。 |
| /eə/ | /e/から/ə/への音の移行。 |
| /eɪ/ | /e/から/ɪ/への音の移行。 |
| /ɔɪ/ | /ɔ:/から/ɪ/への音の移行。 |
| /aɪ/ | /ɑ:/から/ɪ/への音の移行。 |
| /əʊ/ | /ə/から/ʊ/への音の移行。 |
| /aʊ/ | /ɑ:/から/ʊ/への音の移行。 |
| 子音 | 発音の説明 |
|---|---|
| /p/ | 唇を閉じて空気を止めた後、強く空気を吐き出すように発音します。 |
| /b/ | 唇を閉じ、空気を外に押し出し、声帯を震わせて発音します。 |
| /f/ | 唇と歯の間をゆっくりと空気が流れるように発音します。 |
| /v/ | 上の歯を軽く下唇に当てて、声帯を震わせて発音します。 |
| /h/ | 舌を上げて、軽く空気を口から押し出して発音します。 |
| /j/ | ベトナム語の「gi」と似た発音です。 |
| /k/ | 舌を上げてから素早く下げ、空気を外に押し出すように発音します。 |
| /g/ | 口を開け、舌を下げて喉を震わせて発音します。 |
| /l/ | 舌先を軽く上歯茎に当て、舌を跳ね上げて発音します。 |
| /m/ | 唇を閉じて空気を押し出し、/m/の音を発音します。 |
| /n/ | 舌を上の歯の付け根に当てて発音します。 |
| /ŋ/ | 舌の奥を口蓋に当て、喉を震わせて発音します。 |
| /r/ | 舌先を後ろに引いて発音し、喉を軽く震わせます。 |
| /s/ | 舌と前歯の間を空気が通るように発音します。 |
| /z/ | 舌を上前歯の後ろに置き、声帯を震わせながら発音します。 |
| /ʃ/ | 舌を硬口蓋に近づけ、唇を丸めて空気を押し出します。 |
| /ʒ/ | 舌の両側を歯に当て、唇を前に出しながら発音します。 |
| /t/ | 空気を強く吐き出し、喉を震わせずに発音します。 |
| /d/ | 舌先を上の歯の付け根に当てて、素早く下げて発音します。 |
| /tʃ/ | 唇を丸め、舌を上の歯に当て、空気を押し出しながら発音します。 |
| /dʒ/ | 舌を上前歯の付け根に当て、空気を押し出しながら発音します。 |
| /θ/ | 舌先と上前歯の間から空気を押し出して発音します。 |
| /ð/ | 舌先と上前歯の間から空気を押し出し、声帯を震わせます。 |
| /w/ | 唇を広げて軽く笑顔を作り、喉の奥から空気を押し出して発音します。 |
II. 英語を読む際の注意点
1. 単語と文のストレス
単語のストレス（Word stress）や文のストレス（Sentence stress）は、ベトナム語にはない言語的な特徴です。したがって、これはベトナム人がよく犯す間違いの一つでもあります。
単語レベルでは、ストレスは強調される音節で、他の音節よりも大きく、長く発音されます。同様に、文の中でも強調される単語があります。これらは、意味を持つ単語、つまり「内容語」（content words）と呼ばれ、逆に「機能語」（function words）は文法的な役割を果たすだけで、弱く短く発音されます。ストレスを使うことで、話者は文中の重要な単語を強調し、コミュニケーションの意図を効果的に伝えることができます。
2. 語尾の音
英語を読むときに、語尾の音（ending sounds）を省略することも、ベトナム人がよく犯す基本的なミスです。ベトナム語が母音と子音から成るのに対し、英語は複数の子音を含むことがあります。たとえば、make /meɪk/ や house /haʊs/ のように語尾に子音が含まれる単語です。語尾の音を発音しないと、相手に意図した単語が伝わらず、誤解を招くことがあります。たとえば、die /daɪ/（死ぬ）と dine /daɪn/（食事をする）のように、まったく異なる意味の単語が誤解される可能性があります。そのため、単語をゆっくりと発音し、すべての音をしっかりと発音する練習をすることが重要です。
3. 抑揚
英語の抑揚（Intonation）は、話すときの音の上げ下げです。英語には、下がる抑揚（falling intonation）、上がる抑揚（rising intonation）、そして上がり下がりの抑揚（fall-rise intonation）の3種類があります。抑揚は、怒り、悲しみ、喜び、興味などの感情を表現するのに役立ちます。同じ文でも、抑揚の違いによって伝わる意味が変わることがあります。
また、文法構造によっても抑揚が決まります。たとえば、疑問詞で始まる質問（who, what, why, which, when, where, how）は通常、文末で抑揚が下がります。一方、Yes/Noの質問では文末が上がることがよくあります。正しい抑揚を使うことで、英語を自然に話すことができます。
III. 英語の読み方の基本練習法
どのようなスキルでも、科学的な練習方法と根気が必要です。MochiMochiでは、あなたに最適な英語の読み方を見つけるためのいくつかのアドバイスを提供します。
1. 読む習慣をつける
読むことを習慣にするのが、上達の第一歩です。継続的に練習することでしか、上達はありません。1日15～20分、好きなトピックの記事やブログを英語で読む時間を作ることをお勧めします。また、英語の基本的な構造や単語を学ぶために、子供向けの短い英語の物語から始めるのも良い方法です。デジタルデバイスを使えば、さらに便利に練習できます。
2. 語彙力を高める
語彙は読み物を構成する基本単位であり、英語を読む力に大きく影響します。良い語彙力があれば、あまり高度な文法知識がなくても英語の読みが上達します。ただし、語彙学習の際に誤りを犯すこともあり、学習スピードが遅くなったり、発音を間違えることがあります。たとえば、ベトナム人は英単語のスペルをベトナム語のように推測して発音することがありますが、英語はそのような「書いたまま読む」言語ではありません。また、単語の品詞（名詞、動詞、形容詞など）も発音に影響を与えるため、語彙を学ぶ際には発音記号を十分に注意する必要があります。
英語で日常的なコミュニケーションやテキストを読むには、少なくとも1,000～2,000語の単語が必要です。これは初心者にとって少なくない量です。時間と労力を節約するために、MochiVocabのような語彙リストがまとめられたアプリを利用することをお勧めします。
MochiVocab は、英語の語彙に特化したアプリで、8,000以上の単語が多様なトピックとレベルに分かれています。また、外部から追加の単語を取り込んで、アプリ内の単語数を最大70,000語まで増やすこともできます。さらに、MochiVocabには「ゴールデンタイム」というユニークな機能があり、これは間隔反復法（spaced repetition）に基づいて設計されています。具体的には、あなたの学習履歴に基づいて、MochiVocabが忘れかけている単語の復習タイミングを計算し、通知でリマインドしてくれます。このタイミングでの復習は、従来の詰め込み型学習よりも記憶の定着率を大幅に向上させることが科学的に証明されています。
MochiVocabは、学習した単語を5つの記憶レベルに分類し、新しく学んだ単語から完全に記憶した単語まで整理します。このシステムにより、あなたがまだ覚えていない単語に集中し、効率的に学習を進めることができます。
3. 読むことと聞くことを並行して行う
読むことと聞くことを同時に学習するのも、効果的な方法です。この方法を使えば、ネイティブの発音やリズムに合わせて自然な発音やイントネーションを学ぶことができます。現在では、オーディオブックやテキストを音声に変換するアプリが多くあり、これらを活用して読むことと聞くことを同時に練習できます。
こちらの記事が、あなたの英語の読み方を改善するための役立つヒントを提供できたことを願っています。MochiMochiの他の英語関連トピックの記事もぜひお見逃しなく！
